万里の長城 概要

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名称万里の長城
万里の長城
The Great Wall
種別文化遺産 / (i) (ii) (iii) (iv) (vi) 
(i)人類の創造的才能を表す傑作である。
(ii)建築物、都市計画の発展における人類の価値の重要な交流を示す。
(iii)文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示す。
(iv)建築様式,景観に関する優れた見本である。
(vi)普遍的な価値をもつ出来事,伝統,思想,芸術,文学と明白な関連がある。
1987年
中華人民共和国
(首都:北京 言語:中国語 通貨:元 独立年月日:-)
場所
(地図)
緯度:40.35  経度:116.01
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動画
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サイトUNESCOの公式サイト
概要

「万里の長城」の概要

「万里の長城(英語:The Great Wall)」は、紀元前7世紀から2000年もの歳月をかけて建設された壮大な城壁で、世界遺産にも登録されています。 広範囲に建設されたその姿は、はるか上空からでもその姿を確認することができます。

長城の上には、約500m間隔で城台が設けられています。 かつて、城台の上で偵察が行われていました。また、要所には関所が設けられています。 長城の上部は、幅6mほどの道が設けられており馬を走らさせることも可能でした。

「万里の長城」の長さ

「万里の長城」はとにかく長いイメージがありますが、実際のところ、どれくらいの長さなのでしょうか?

その答えはというと、、、
なんと、21,196.18kmです!
地球1周が40,075kmなので、地球半周分くらいにあたります!
めちゃくちゃ長いですね!

※補足
なお、この21,196.18kmのうち、壊れたりしている部分もあり、城壁と明らかに確認できる部分の長さは6000km程度とされています。

「万里の長城」はどこからどこまで?

地球の半周分の長さを誇る「万里の長城」ですが、いったい、どこからどこまで、伸びているのでしょうか?

その答えはというと、、、
渤海湾(北京の東側)沿岸から始まり、端っこはゴビ砂漠(モンゴルにある世界5番目の大きさの砂漠)までです!

実際に、2011年8月にゴビ砂漠で、万里の長城の痕跡が発見されています。 なぜ、モンゴルのゴビ砂漠というマニアックな場所にも防壁が作られたかというと、中国の王朝がモンゴル民族の侵入を防ぐためだったとされています。

「万里の長城」の高さ

万里の長城は防壁として作られたこともあり、おおむね6~9mの高さがあります。 これくらいの高さがあれば、敵の進入もある程度防げますね!

「万里の長城」の観光スポット

北京から北西50kmに位置する八達嶺長城が最も有名です。 北京市内からの路線バスもあり、アクセスしやすいです。

「万里の長城」の歴史

  • 紀元前7世紀~5世紀:
    春秋時代と呼ばれるこの時期は、周の権力が衰え、各地の諸侯が争う乱世となった。この時代に、北部の諸侯が外敵の侵入を防ぐために要塞の建築を開始しました。
  • 紀元前5世紀~3世紀
    戦国時代と呼ばれるこの時期は、各地の有力諸侯がそれぞれ王と称するようになりました。このとき燕、趙、秦が匈奴と呼ばれる騎馬民族の侵入に対抗するために、城壁を建設するようになりました。
  • 紀元前3世紀:
    春秋戦国時代を制したのは秦でした。中国を統一した秦の始皇帝は、今まであった城壁をつなげるという大規模な建設を行いました。この時代に、万里の長城の基礎が完成しました。
  • 14世紀~17世紀:
    明(1368~1644)の時代に、現在の姿の万里の長城が完成しました。
  • 「万里の長城」の世界遺産登録

    「万里の長城」は1987年に以下の点を評価されて世界遺産に登録されました。

    基準(i)人類の創造的才能を表す傑作である。

    ユーラシア大陸に広範囲に建設された万里の長城は、事業の壮大さにおいて類をみません。 また、その壮大な防壁は、風景に調和しています。 この点は、世界遺産の登録基準「(i)人類の創造的才能を表す傑作である。」を満たします。

    基準(ii)建築物、都市計画の発展における人類の価値の重要な交流を示す

    春秋時代に、中国人が「万里の長城」を建築するにあたり、北の辺境に移動しましあ。 これにともない、中国式の建築様式が辺境の地にも伝播しました。 この点は、世界遺産の登録基準「(ii)建築物、都市計画の発展における人類の価値の重要な交流を示す」を満たします。

    基準(iii)文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示す

    甘粛省に保存されている「前漢時代の土塁」および「明時代の石組み」は、中国古代文明の証拠とされています。 この点は、世界遺産の登録基準「(iii)文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示す」を満たします。

    基準(iv)建築様式,景観に関する優れた見本である

    2000年にわたり「外敵の侵入」を防ぐという単一の目的を果たしてきた独特な例です。 その構築は、時代とともに進化しており、防衛技術の進歩や政治環境の変化への適応を示しています。 この点は、世界遺産の登録基準「(iv)建築様式,景観に関する優れた見本である」を満たします。

    基準(vi)普遍的な価値をもつ出来事,伝統,思想,芸術,文学と明白な関連がある

    「万里の長城」はその壮大さや、その役割から、数々の文学に登場します。 具体的には、杜甫(712-770)の詩、明時代の大衆小説などが挙げられます。 この点は、世界遺産の登録基準「(vi)普遍的な価値をもつ出来事,伝統,思想,芸術,文学と明白な関連がある」を満たします。

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    情報

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    八達嶺(4.8km), 万里の長城(40.0km), 明の十三陵(66.1km), 紫禁城(73.7km), 天安門広場(73.9km), 天壇公園(74.0km)


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